取協概況
出版物取次倫理綱領
- 昭和37年 4月16日
- わたくしども出版物の取次販売にたずさわるものは出版物が文化の向上と社会の進歩に寄与する使命を深く認識し、出版界全体の発展を念願して次の如き綱領を掲げその実践を期するものである。
- 職能の理想と倫理
- 1.出版物の取次販売にたずさわるものはその職能の使命と責任を自覚し、誠実を旨としてその任務を果たさねばならない。
- わたくしどもは出版社の信頼する販売機関としてその機能の発揮に最善をつくす。
- わたくしどもは書店の適確な仕入機関としてその機能の発揮に最善をつくす。
- わたくしどもはつねに緻密な市場調査をもととして正確な需給調整を期する。
- 公益尊重の倫理
- 2.出版物の取次販売にたずさわるものは出版物の使命に照らし、積極的に普及浸透を計ると共に公益尊重に意を注がねばならない。
- わたくしどもは出版物を求める人々のため都鄙遠近を問わず迅速確実に入手出来るようにつとめる。
- わたくしどもはたえず良書に対する人々の関心を高めその普及につとめる。
- わたくしどもは出版の自由を尊重するとともに世論が好ましくないと認める出版物の取扱いについては慎重を期する。
- 共存共栄の倫理
- 3.出版物の取次販売にたずさわるものはつねに公正な取引秩序を守り、その機能の充実を計らねばならない。
- わたくしどもは出版社―取次―書店の販売組織の発展を期する。
- わたくしどもは出版社・書店とともに適正利潤の下で進んで任務を遂行する。
- わたくしどもは取引の秩序と正しい商慣習を守り出版界全体の安定と成長をはかる。
- わたくしども取次販売にたずさわるものは時代とともに取次機能の近代化をすすめ、出版界全体の発展を通じて社会・文化・公共に寄与せんとするものである。
- 社団法人 日本出版取次協会